アスベストとロックウール
公害問題で取り上げられるアスベストと、ロックウール(無害)について少しだけ書いてみます。
アスベスト(石綿)は、昔の建材などに含有されているものがありましたが、現在は含有されている建材は生産されていません。建築用途以外にも工業用のパッキン・自動車のブレーキ部品など広くに使われていたようですが、現在では使用も禁止されています。
アスベストに変る建材としてロックウール(岩綿)が使用され、耐火材料・保温・吸音材などでも使われています。よく見かけるものではスーパー等の駐車場の鉄骨などに吹付けている綿のようなものがロックウールで、これは、無害です。
アスベストは天然の鉱物繊維で、ロックウールは工場製造された人造の鉱物繊維です。アスベストの繊維径はロックウールの数十~数百倍細いそうです。
昔の建材などの含有されているものは簡単に見分けはつきませんが、綿状のものは簡単に見分けがつきます。
まず、物を手に取り、指で擦るとロックウールは粉々に砕け繊維状には見えなくなり、アスベストは砕けず繊維状のままです。
また、酢酸(す)に浸けると、ロックウールは溶けますが、アスベストは溶けません。
上記のような見分け方もありますが、怪しき物には近づかないほうがよいでしょう。